「憲法を暗誦するアイドルと気鋭の憲法学者による」憲法講義、「憲法主義」を読む。




冒頭、憲法とは何か?と聞かれ、アイドルである内山さんはこう答える。

「憲法とは・・・・・・最高法規?」

憲法を最高法規と答えるアイドルなんていまだかつていただろうか。

他にも、

南野「権利についての規定はどこに書かれているか知っていますか?」
内山「第3章です」

って、内山さんほんとにこの時高校生?って聞きたくなるようなことばかり。
内山さんすごすぎ。
いや、アイドルじゃなくてもすごすぎです。

ここまで優秀すぎると、
大学の講義の最中教授と授業の中身について深く話し出して盛り上がっちゃって
やたら前の方で騒々しい女学生なんかを思い出して
それはもうなんとも言えない気分になるんですが、それについては関係ないので割愛。

で、優秀な生徒のため、中身も入門のための入門書というよりは結構ハード。
芦田均が憲法9条2項に「前項の目的を達するため」という文言を付け加えた、とか
出てくるし。

あと内閣法制局の話とか。内閣法制局って各省庁から選抜されてるって
知らなかったよ。

改憲論議も集団的自衛権も出てくるし、社会の動きに興味があって本も読むけど
体系的に憲法とか法学について学んだこと無い人は大満足するであろう本書。

けど読んでほしいのはそういうのに興味ない若い人にこそだけど、
内山さんが優秀すぎて、ついてけない人が出てきそうで心配です。

で、内山さんて結局経済学部に進学されたんですね。
もう経済学の講義本の企画が進んでるんだろうなあ、と邪推してしまいますが、
たぶん買っちゃうんだろうなぁ(あんまりアイドルって興味ないんですけど)

(南野さんの本も新書とか出ると買うと思います(;´・ω・) )