りうりうさん日乗

ほとんどフマジメときどきマジメ。 漫画やら映画やらスポーツやらをつらつらと。

2014年09月

この間知り合いの高校教師と話していたら高校野球の話になって、
でも高校生らしらを求められるのは高校野球だけじゃないんだよ、
と教えられた。

高校演劇の話である。

高校生くらいだと先鋭的な、前衛的なものとか、あるいは
喜劇とかが人気があるのかと思ってたけど、
評価されるのは「高校生らしい」、
なんか悩むけどみんなで解決する、みたいなものらしい。
(ちょっと誇張しすぎかもしれないが)

で、全国高等学校演劇協議会のホームページを
見てみたら、高校生向けのアンケート結果が掲載されていた。

その質問事項が、

演劇に関わる前のあなたは、人と話をすることが大好きで知らない人とも何でも話ができる

とてもそう思う 8.31%

とあって、次の質問項目が、

演劇活動を通して、人と話をすることが大好きで知らない人とも何でも話ができるようになった

とてもそう思う 17.00%

と来たので眩暈がした。
高校演劇って人と話ができるようになるためのものだったのか。
ていうか、「人と何でも話ができるようになる」ってのが善とされるって。
演劇ってもっと孤独なものかと思っていた(読書もだけど)。

他にも、

コミュニケーション能力がついたと思う。
 自分自身の生き方や考え方が前向きに変わったと思う。
 積極的に発言(行動)できるようになった。
他人を理解できるようになり、友人関係で悩まなくなった。
自分と異なる意見や考え方を受け入れることができるようになった。

とかあって、演劇を通して役を演じることにより多様な考えや意見を
理解し、実生活において役に立つ、という価値観があるようだ・・・

そういうレギュレーションの中でいかにやるか、というもんだと
高校生は理解してやってる可能性もあるけど、

でも、

言葉を口に出し、自分の考えをはっきり伝えることは大事だと思う

ていうのはなんだかなぁ。いいのかそれで。

しかし、

授業への集中力が向上した 

あまりそう思わない、そう思わない 合わせて75%ってのは素晴らしい!

そして次の

部活動と勉強のケジメをつけることが身についた


で、

あまりそう思わない、そう思わないが60%!

いいぞ!!!演劇高校生!!!

集中して活動したので、クラスで浮いた存在になってしまった。

・・・・質問するってことは「浮く」ってことじゃないだろうか。
自覚あるのは15%。自覚なく浮いてる人もいるかもしれない。

クローズドな世界だが、なんかおもしろそう、な気がしてきた。

がんばれ演劇高校生!
浮いてたっていいじゃないか!

突如注目された軟式野球。
プロのスカウトも注目してるとかしないとか。

個人的に軟式野球といえば大野豊だと思うのだが、
延長50回の件について、大野豊さんは何か
コメントしたのだろうか。
(大野さんは高校時代は硬式らしいけど)

しかし延長50回まであるから50回までやるけど、
18回までなら18回でいいと選手は思ってるんじゃ
ないだろうか。

50回まであったからこその感動だとか言われても、
言ってる人はたぶんニュースで見ただけだろうし。
たぶんやってる方にしてみたら

「俺なんかすごいことやってる感」

がでていいのかもしれないけど。

でも運営側の都合ですよね、たぶん。
アマチュアだし仕方ないと言ってしまえばそれまでだけど、
変に注目されたんで規約の変更はありそう。
運営のためのルールとはいえ運営する方も大変そうだし。

で、方や硬式野球。球数制限はファウルで球数を稼いで
エースを降板させるという作戦が横行するから
反対、という意見があるらしい。

確かにそれやると投手を多く抱える強豪私立が有利。
でも横行するのか高校野球。
たぶん世間で注目度が低い予選ならあるんだろうなぁ。

けど、見る側の勝手な理屈を言ってちゃいけないなとか思う。

駅伝のせいでマラソンが強くならないとか。

外野の勝手な理屈。

でも甲子園とか外野に協力してもらわないとやっていけない。
寄付もずいぶん集めるらしいし。
知り合いは、甲子園の応援が強制だと嘆いていた。
他の部活は応援に来ないのに、とか。

そういう意味では「高校野球らしさ」って必要なのかもしれないなぁ。
僕はあんまり好きじゃないんだけど。

しかし大野豊の通算防御率2.9ってすさまじい。
現役22年やってるし。
やはり軟式で消耗してなかったからなのか。
元巨人で現レッドソックスの上原浩治も高校時代は建山の控えで
入団時も肩が消耗してないから長く現役やれるといわれてたし、
(今も39歳でバリバリやってるし)
やっぱり投げすぎはよくないと思うんですが、
これって外野の意見なんですかねぇ。
(プロに行く子ばかりじゃないってのはわかるけど)

引かないクジはあたらない。

Jリーグの試合観戦をクジに例えた中村慎太郎さんのブログを読んだとき、
僕の頭の中にはRCサクセションの、

「宝くじは買わない」

が流れてきて、つくづく嫌な性格だなと思った。

だいたい中村さんは宝くじとは言ってないし。

クジ=宝くじ、となったのは僕が徳島サポーターだからだろうか。

2006年から3年連続最下位。

今年J1に昇格したものの、前半戦は連敗街道。
中断後は少し持ち直したものの依然最下位で、
徳島サポーターはあたらないクジを買い続けてるのかもしれない。

でも、昨年徳島はプレーオフを制して昇格を決めた。

徳島サポーターは、宝くじをあてた。


第22節 徳島ヴォルティス対サンフレッチェ広島   

前節新潟を破り勢いに乗る徳島は、ホームに広島を迎えた。
不思議と悲壮感はなく、なんとなくやれるんじゃないかという気がしていた。
それはたぶん僕だけじゃなかったはずだ。

広島は調子を落としている。
その日は徳島市民デー。市長があいさつで、

「予感がする」

と言ったけど、フラグだ!と気にするわけでもなかった。

でも、広島から来てくれた多くのサポーターに対して
一言も謝意を示さない徳島市長にはあきれてしまった。
それ言ってこそJリーグの良さじゃないだろうか。

(↓たくさん来てくれた広島のみなさん↓)

DSC_0464


キックオフ

やるしかない徳島は、序盤から積極的に仕掛けていく。
前からのプレス。
アドリアーノのオープニングシュート。
エステバンは守備に奔走する。

悪くない。

中断期間に徳島は3選手を獲得した。
村松、アドリアーノ、エステバン。

3人が入って安定したし、ボールも持てるようになった。
だったらなぜ最初から獲得しなかったのか。
しょうがないとはわかっていても、
思わずにはいられない。

若さにかける、とは何だったのだろう。
要はお金がなかったのだ。
(金があったけど来てくれなかった、のかもしれないが)

金が無いのはつらい。

愛はお金で買えないが、お金がないと愛がすり減る

と言ったのは誰だっただろうか。

それでも徳島は、甲府に言わせれば桁が違うという中断期の補強で
息を吹き返した。
(ありがとうスポンサー様)
けれど、広島とはまだまだ差があった。
セットプレイまではいけても、シュートまで持ち込めない。

怖さがない。

失点

対して広島がボールを持つと怖さがあった。
18番にやられてるなと思い確認すると柏好文。

甲府にいてオファー殺到した彼だ。
移籍当時、甲府の柏が広島に、と話題になったのを思い出した。
別に名前で話題になっただけではなかった(当たり前だ)。

そして柴崎晃誠。徳島を昇格に導き広島へと移籍した彼は、
落ち着いたプレーでボールを散らしていた。

前半32分。徳島のハンド。PKを与える。

広島選手のあげた足をかばったかに見えたが、
その後蹴られたわけでもなく、不運ではあったが仕方ない。

代表に選ばれた皆川に落ち着いて決められ先制。
何でも志願して蹴ったらしい。
なんなく決められてしまった。

前半終了、メインスタンドからは「まだまだこれから」、
という感じの声がかかっていた。

確かに守備はがんばっていたし、まだ1点差。
なんでもいいからとにかく点が欲しい。

後半

しかし、後半は失速したのか、広島が立て直したのか
徳島はなかなかうまくいかない。

広島が引いていたのもあったのだろう。
前と後ろの距離が開いている。

一方広島はいざボールを奪うと一気に押し上げてくる。
千葉の持ち上がりも目に付いた。

徳島はボールを持ってもなかなか前に運べず、
次第にスタンドの空気が悪くなっていく。

「負けてるのに後ろでボール回すなよ!」

出しどころを探して後ろでパス回しをする徳島。
苦し紛れに中にいれても跳ね返されてしまう。

広島陣内深くでのスローイン。
アドリアーノが他の選手を手招きし、前からのプレスを促した。

この時僕は胸が熱くなった。

最後まであきらめるな。

口で言うのは簡単だ。
気軽に言ってしまう自分を恥じた。

疲れが見えた徳島は選手交代。
フレッシュな選手が違いを見せつけたかったが、
そこまでには至らなかった。

昇格を決めるゴールを沈めた津田は今季いまだ無得点。

裏を狙い、サイドネットのシュートもあったが、
得点には至らなかった。

試合終了

結局徳島は1点も奪えずに敗戦。
これがシーズン序盤ならどうってことないが、
残り試合を考えるとそうもいっていられない。

大宮は監督交代。セレッソも監督交代が噂される。

徳島は、たぶんそういう問題ではない。
選手がとれないなら、錬度を上げていくしかない。

それに、気持ちを見せたアドリアーノを信じたい。


この試合、クジでいえば外れだろうか?
当たりとは言わないまでも、そんなに外れではないかもしれない。

僕は、サポーターであることを「投資」のようなものだと思っている。

時間や金や感情をつぎ込んで、配当をもらう。
つぎ込む量が多ければ、それだけ配当も多い。

無配当の時もある。
というか、その方が多いかもしれない。

こんなに突っ込んだのにこれだけかよ!と嘆きたくもなる。
頭を抱える。髪を振り乱す。

でも、この投資は必ず返ってくる。
これは博打ではない。

徳島は、昇格で返してくれた。
配当をもらうにはある程度つぎ込まなければならないが、
それは日常生活では得ることのできない類のものだ。

そもそも大の大人が泣くなんて、そうそうないことではありませんか。
(映画ドラえもんで泣いたんだけど)

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