りうりうさん日乗

ほとんどフマジメときどきマジメ。 漫画やら映画やらスポーツやらをつらつらと。

2014年11月

なんか炎上してるなぁと思ってたら一瞬のうちに炎上どころか焦土と化して消し炭に。
ネットの世界は早いなぁなんて言ってたところにまさかの首相参戦で
大注目となった「小4なりすまし騒動」。

20歳の大学生が小学4年生になりすまし、衆院解散の是非について
疑問を投げかける政治サイト「どうして解散するんですか?」を作成。
その内容から大人の関与が疑われ、結局NPO法人の代表が
謝罪するに至った件。

内容はまとめサイトにいくつもあるので興味ある人は見て欲しいけど、
しかし、首相が、

「批判されにくい子供になりすます最も卑劣な行為だと思います」

なんて言っちゃうほどのことなんだろうか。

実際、子どもの「純粋な」視点で疑問を投げかけるっての手法はよくある。
啓発パンフレットなんかそうだし、
だいたい池上彰の番組とかでもイラストに子供の声で疑問を言わせたり、
なんならモノを知らない(ふりをした)芸能人に質問させる、なんてことをしている。

だからわざわざサイトを作らなくても池上彰に聞いてもらえばと思うのだが、
選挙前だと政治的過ぎてテレビでは無理なのかもしれない。
(個人的には「選挙にいこう」というのも、今のままでいいんですか?というのが
 暗に含まれてるのでどうかと思っている)

だったらネットの世界でやるっていうのはありなんだと思うけど、
なんでこんなに反発がくるのかというと、
この『子供の視点で「本質的な」質問をして大人を驚かす』ってやり方が
利発な子はやりがちで、実際今回やった人がそういうことをしてそうな人だったから、
ではないかと思う。
たぶんそこにはやっかみもあるんだろうし。
慶応の人らしいし。

今回残念なのは「そこちょっとセンシティブだから慎重に」とかいう大人がまわりに
いなかったってことだ。
別に小4になりすまさなくたって、

「これがはじめての選挙になる若者なんだけど教えてください。
 どうして解散するんですか」


で十分だ。まあここまでのインパクトはなかったんだろうけど、
SNSとかで拡散してけばそれなりのネタにはなっただろう。
有名人もそれなりに乗ってたらしいし。

個人的にはそんなに叩くほどのことなのかと思うし、
叩かれた方も逃げないで、小4てところに手書きで×でもつけて、

「小4になりすましてしまう馬鹿にはわかりません。
 どうして解散するんですか?」


とでもやったらたくましさも感じるんだけど、
逃げるだけではどうにも応援できない事件。

でも一番残念なのは、

「なりすましなんかせず堂々と聞け」

と言わなかったところかもしれないなぁ・・・。

最近雑誌なんかで、万年筆が見直されてる!みたいな記事を見かける。
デジタル時代にあってあらためて、みたいな感じで。

何年か前にも「ペリカーノジュニア」が女子の間で流行!
という話を聞いたが、実際に使ってる人を見たことが無い。


カラフルなんでいろいろと集めたくなる、ような気はするけど、女子たちには。

でもまあパイロットのカクノは実際売れてるらしく、
店頭でもかなり「売れてる」感あり、一押しって感じ。




僕も買おうかと思ったけれど、実際手にとると37才男子にとっては
ちょっと厳しい。

とはいえ37才にもなるので万年筆もそろそろ、と思ったりもしないでもない。
誰もくれないので自分で買うしかないのだけれど。

で、結局ラミーのサファリあたりでとりあえず馴れるっていうのがいいんだろうか?
もしくは最初から1万円以上出していくべきなのか。

誰も身近で使ってる人はいないんで聞く人もいないんだけど、
ほんとに流行ってるんだろうか、万年筆。

でも女子にはペリカーノよりファーバーカステルのこっちのほうがいいと思ったり、



ラミーのABCも捨てがたい、とか思ったりするのであるが、



37才男子の1本目は何にすべきなのか。

でもまあとりあえず1本くらいは買ってもいいかな、もういい年なんだし・・・







前節最下位で降格が決定した徳島ヴォルティス。
甘くない。甘くないのである。

そんな徳島の昇格を記念して地元出版社が緊急発売したのがこちら、
「徳島ヴォルティス栄光への軌跡」。

徳島ヴォルティス栄光への軌跡 (緊急出版! 徳島県民の歓喜と苦難、25年の記録。)
監修「徳島ヴォルティス栄光への軌跡」出版委員会
ANIVA BOOKS
2014-04-25


地方の出版社が発売したものであるけれど、今はアマゾンなどで気軽に手に入る。

発売は4月25日。

昇格の興奮冷めやらぬ、時期ではなく、J1の厳しさを思い知らされた時期。

この時期僕の頭の中は、真心ブラザーズの「素晴らしきこの世界」が流れていた。

「ユメを見るより現実を見よう 素晴らしきこの世界」

この前の歌詞は、

「ノードラッグ ノーアルコールで爆発しよう」

ヴォルティスは、結局爆発しなかったが・・・
臥薪嘗胆。初心忘るべからず、というわけで本書を再読してみた。

そこにあるのは例えば中田強化部長の弁。

プロは結果がすべて やるべきことをやる。

結果、強化部長は解任されてしまった。

しかし、一番衝撃的なのは、小松喬一大塚製薬工場会長のインタビューだろう。

曰く、徳島が3年連続最下位に苦しむ時期、
大塚製薬会長からクラブの立て直しを命じられ事務所に行ってみると
そこにはまるで活気がなく、外でコンビニ弁当を食べる選手らしき姿が・・・

これを見て小松さんは大きな衝撃を受けたらしい。
大塚製薬陸上部とあまりに違う、と。

陸上部には栄養士がついて寮もあり、生活も管理されている。
陸上部のトップの選手は快活で、それはまるでスポーツを体現してるよう、
それに比べてヴォルティスは・・・

そこで小松さんは改革を断行する。
大ナタをふるう。

結果的に社長は交代。選手の大幅入れ替え。柿谷もこの時加入した。
トレーナー、管理栄養士をつけ、風呂、サウナを完備。
練習を見学できる観覧設備まで整備された。
ここまで就任してから3か月。

やればできる。
というか金を持ったできる人がくれば変わるのである。

ここから徳島は徐々に順位をあげ、2011シーズンに昇格争い。
2013シーズンについに昇格をなしとげるわけだが、
それもこれもこの時の大改革があったから。

ありがとう小松さん!

翻って今シーズン。昇格は果たしたものの大きな補強もなく、
開幕から全節最下位でシーズンを終えようとしている。

若さで打開すると強化部長は言ったけれど、若さは若さでしかなかった・・・
まあお金がなかったから仕方がない・・・
中断期間に大盤振る舞いはあったけど・・・
どうしたんだ小松さん・・・

この本を読むと、徳島もいろんな思いを持った人に支えられているのがわかるし、
徳島のサポーターは必携。
しかし、思いだけではどうにもならない現実を突きつけられる。

もちろんスポンサーサイドがお金を出したいと思うようなクラブにするためには、
サポーターの力が必要だ。
とりあえず満員のスタジアムを目指して、サポーターも応援するしかないのである。
来季J2だけれど・・・

去年昇格を目指していたとき、ザ・クロマニヨンズの「雷雨決行」をよく聞いた。

引き返すわけにゃいかないぜ
夢がオレたちを見張ってる

J1が夢から現実になって、どういう夢を見るべきだろう。
やっぱACL?
とりあえず僕は、いつも満員のスタジアムを夢見ているのだけれど。

岡田さん、リバウンドしてる!
本書の衝撃は内容よりもそっちの方かもしれない。
人は見た目とか言ってたのに・・・



で内容ですが・・・

今からおよそ30年前。
1983年に日経ビジネスが集計したデータによれば、
企業の寿命は平均30年だそうだ。

誰もが1度くらいは転職を覚悟する時代になったのが30年前。
それから25年後の2009年。
日経ビジネスが公表した企業の寿命は、

日本は7年。アメリカだと5年。

み、短い。

今の若い人が就活だなんだと血眼になってようやく会社に入っても、
その会社は早々につぶれてしまうかもしれないし、合併してなくなってしまうかもしれない。
そういう時代になったのである。

実際私の友人も、新卒で入った会社に早々に見切りをつけて公務員になったり(結構多い)、
辞めて留学して転職したやつもいる。

会社が楽天に買収されて社内が翻弄されたのを体験したものもいた。
ちなみにそいつの父はマツダに勤めていて、社長がフォードから来た
アメリカ人になった時、会議が英語になって苦しい思いをしたらしい。
二代続けて英語が社内の公用語になるという珍しい親子なわけだ。

もちろん、世の中大企業に勤めている人ばかりじゃないので、
転職は結構普通にある。独立とか引き抜きとか。
そもそも新卒で入った会社を勤め上げる、
というのがレアケースになりつつあるのかもしれない。

そんなことを考えると、就活してる皆が皆名の知れた企業を目指し疲弊する様は、
やっぱりどこかおかしいのかもしれない。

で、岡田さんは提案する。

そもそもお金はそんなに必要なのか?

東京に行くのに飛行機に乗る。
でもお金がないからいけない。
だったら誰かに乗せてもらえばいい。
でも、誰かに乗せてもらうなんてめんどくさい。

お金は、煩わしさを逃れるために使っている。
親と住んだら家賃はいらないのに煩わしいから家を出る。
相乗りしたら安く済むのに面倒だから飛行機に乗る。
煩わしさを避けるためにいつつぶれるかもしれない会社に入るために粉骨砕身、
どんどん人生をすり減らしていく。

もちろん、今の就職戦線なんて気軽に乗り切り、
ビジネスシーンを楽しめる人はそれでいい。
でもそうじゃない人は?

岡田さんは、いろんな仕事しよう、という。
それも50種類。
1万円の仕事が50個あれば月収50万だ。

もちろん、3万の仕事も、無料、持ち出しの仕事もある。
でも、たくさん仕事(お手伝い)をしてれば当たりもあるし、
その先の先で大当たりがあるかもしれない。

なんてったってITの時代。
どこかでビッグチャンスが舞い込むかもしれないし、
今いる会社が倒産の憂き目にあうことも普通にありえることなのだ。

で、そういう時代を生き抜くには「いい人」であることが大事だというが、
そこに乗っていけるかでこの本に共感できるかが決まるのかなって思う。

「いい人」って別に心根の問題ではなく「戦略」だから「演じる」んだけど、
そう言われてできる人とできない人がいるだろうなぁ。

その煩わしさを避けるならお金を稼ぐしかないのであるが、
金を稼ぐにも仕事がない。
難しい時代になったものである。

岡田さんの次回作は「貨幣」、次は「モテる」らしい。

就職が自由化して就活になった後、恋愛も自由化して婚活になったわけで、
これはまさしく「資本主義」の問題、なわけだ。
なので、「貨幣」について考えるのはむしろ当然ともいえる。

就職とか結婚とかを考えるときに、資本主義について考えなきゃいけないなんて、
なんて面倒なんだと思うかもしれないけれど、
僕は案外おもしろいと思っている。

最近マルクスも再評価されてるみたいだし、
久々に読んでみるのはいいんじゃなかろうか、マルクス。

資本論 1 (岩波文庫 白 125-1)
マルクス
岩波書店
1969-01-16




「あと 応援てすごいですね
 ピッチで聞くとものすごく楽しい
 これ 遠くのアウェーまで来てくれるサポーターに
 ほんと選手は感謝してると思うし(P16)」





代表をテレビで見て応援するくらいの女性漫画家が、
ジャイアントキリングが好きだと言い続けてたら
リアルなサッカーの現場へと連れ出され、
サッカー観戦にはまっていくというエッセイ漫画。

自分でのめりこんでいくというより編集部のめちゃぶりで
いろんなところに連れまわされるという意味では、
「鉄子の旅」を思い起こされる。

鉄子の旅 (1) (IKKI COMIX)
菊池 直恵
小学館
2004-11-30



こちらも女性の漫画家さんでしたね。
鉄子の旅はあたったのか、その後別の漫画家さんでも連載された。

新・鉄子の旅 1 (IKKI COMIX)
ほあし かのこ
小学館
2010-02-25



鉄子の旅は鉄道好きのディープな世界をのぞき見するという話だったけれど、
ジャイキリ読んで〇〇してきました、の方も負けてはいない。

初観戦のあとはなんとカメラマン席へ。
しかもコンデジでの撮影・・・

で、ピッチレベルで感じた感想が冒頭にあげたもの。
応援て選手の力になるわー、てやつでした。

それからは母親と地元でファジアーノの応援、
試合後の記者会見に参戦、高校サッカー、なでしこ、
日本代表、残留争い、開幕戦等々。

様々な場所へと出没するのだが、素晴らしいのは視線が温かいということだ。

「Jリーグなんてレベルが」なんて言われがちですが、

テレビと漫画もいいけどスタジアムに行こうよ

と素直に言ってくれる本書はありがたい。

「誰かと何かを共感できるって素晴らしい
 ジャイキリ読んでる人は臨場感ぜひ味わってみてください」


本書はこう締めくくられているけど、ほんとそう。
とりあえずスタジアムへ。
スタジアムでしか味わえない感動がそこにはあります。

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