りうりうさん日乗

ほとんどフマジメときどきマジメ。 漫画やら映画やらスポーツやらをつらつらと。

2014年12月

単身赴任となる私には、新幹線の駅や空港へのアクセスがいい
岡山の環境も大きな決め手の一つでした。
(岩政大樹オフィシャルブログ「No Pain No Gain」より」

元日本代表、鹿島アントラーズで長く活躍した岩政大樹選手が、
タイのクラブからファジアーノ岡山に移籍。
鹿島退団時には徳島もオファーを出したといわれましたが、
指導者になった時などを考え海外のクラブでキャリアを積んだ方が
いいとかなんとかでタイに行かれたと思います。

そして徳島は降格。は置いておくにしても、国内復帰は大都会岡山に。
そしてその理由の一つにあげられるのがこちら。

新幹線が停まる。

まあ国内復帰理由が家族のためとも伝えられてので、
わからないでもないですが、これはもう四国新幹線を早く整備してもらわないと、
と思わずにはいられません。

がんばれアベノミクス!

実際コンサドーレは札幌は都会だけれど選手はなかなか来てくれない、
そのため自前で育てる、ということをかつて言ってましたし、
生活環境ってのは大事なのはわかるんですが。

で、10年ほど前徳島はJ2に参入した際、キングカズに声をかけた、という
今では真偽がわからない話がありました。
まあメインスポンサーで別予算承認の稟議書が降りた、という話なんで
あながちウソとも思いませんが、その時に出た話として、

キングカズは新幹線が停まらない街にはこない

というものでした。
奥さんの仕事の関係とのことでしたが。
金額の提示までにはいたらなかったとのことで、
もしあの時新幹線があれば・・・

さて来シーズンは魔境とも言われるJ2。
果たしてどうなることやら。


「槙野さんやりましたよ」

試合終了後徳島関連のTwitterではそんなつぶやきが多数。

「小林監督ならやってくれる」

前日スポーツ紙に載った槙野選手の言葉。

別に浦和のためにやるわけじゃないし、満員のスタジアムで
ただただホーム初勝利を目指すだけ。

そんな気持ちで臨んだガンバ戦。

スタジアム周りは午前8時ころから渋滞。
お昼ごろには近隣の駐車場は満車。
1両編成の汽車(電車ではない)も人があふれていたとのこと。

そしてスタジアムにはトラが!

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あと鳥もいました。

最終戦、優勝が懸かった試合になるとは思わなかったのか、
徳島はファミリーフェスティバルに設定。
件の動物や、

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乗り物まで。会場外では市町村にブースが割り当てられ、
スタジアムグルメを充実させてくれるし、外ではお祭り気分でいっぱい。

あと写真は撮り忘れましたが武田修宏氏も来場。
徳島サポ、ガンバサポとも口々に、

「武田だ、武田だ」

と興奮も、若い人にはいまいち伝わらず。
武田の説明に、「あの和田アキ子の」と誰かがいってたのが素晴らしい。

で、試合の方ですが、ガンバが少し硬かったのか徳島がよかったのか、
徳島が前半から集中した守備。
ただいつもだと個の力でそれを打ち破られあれよあれよと失点を重ねる、
というのが今年のパターン。
祈るように見てましたが集中を切らさず前半終了。

それでも信じられない徳島サポは、後半立ち上がりに不安を覚える。
選手交代もあり不安は増したもののそれでも集中を切らさない。

堅守徳島復活!

最終節で復活してもあれだけど、とにかく堅守は復活し、
あとは得点だけ、でしたが得点の臭いはとんとせず。

たぶんJ2だと大崎のとかが入ったんだろうけど、
それがこの一年間経験したJ1の壁。

最後は浦和の得点経過を知ったガンバが時間稼ぎをしたことで
なんともいえない終わり方になったけど、
とにかく濃密な90分、できればガンバの涙にくれる姿を
目の前で、なんて途中からは思ってたけど、
まあ相手もあることだし、意地を見せて、勝てなかったけど引き分けて、
優勝の場面も見られるなんて、それはそれで素晴らしい体験だったんじゃないかな、
なんて思える次第。

これで早々に複数失点で優勝をあっさり決められてた日には

生まれてきてすいません

て感じだったけど、いやとにかく徳島はがんばりました。

で思うのは、やっぱりスタジアムにお客さんをたくさん入れなきゃいけないということ。
そもそもJリーグ発足の動機は日本代表の強化。

多くの観客の前で試合をすることで競技力は向上する。
最後の最後で足が伸びる。ボールに触れる。高く飛べる。

ガンバ戦は徳島にとってそれを地で行くような試合。
それでもJ1の壁は高く、酷薄さを見せつけられるかと思ったけど、
来年も応援したい、そんな気にさせてくれるゲームを
やってくれました。

翌日のシーズン謝恩会で知事は、

「ガンバのユニフォームは青、徳島も青で色は同じ。私はあの満員の観客の光景を
 未来のヴォルティスの姿と見ました」

と言ってましたが、いやほんとに、多くのお客さんが来てくれるように、
サポーターもがんばらないといけない。
ガンバのゴール裏はすごかったもんね。

この試合結果なら素直に、

ガンバサポさん徳島にたくさん来てくれてありがとう、
優勝おめでとうございます
3冠期待しています

と言えます。あと、

再来年はJ1行くのでその時はよろしく

とも。

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旗が多い。

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恩会で挨拶する小林監督。来季もやります。

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上野さんが歌うところを選手がめちゃくちゃ真剣に見てたのは内緒だ!





トラとの記念撮影できます!

優勝がかかった大一番になるなんて予想だにしなかったのかなんなのか、
徳島はホーム最終戦の観客動員を増やすべくガンバ戦を徳島県民デー、
ファミリーフェスティバルに設定。

当初は県内小中高生を無料招待の大盤振る舞い。
付き添いの大人はチケット買ってね作戦だったのが
もはやチケットはソールドアウト。
結局1000人に限定したけど混乱必至。

徳島はJ1ホーム初勝利をかけた意地の戦い。
のはずだけど、その日はファミリーフェスティバル。
好評なのかスタッフに動物マニアがいるのか今回もやりますふれあい動物園。

ウサギにモルモット、おまけにヤギと触れ合えます!
触れ合って屋台で飲食してついでに試合も見てください!
(チケットは売ってませんけど)

それに、トラが来ます!
記念撮影ができます!

誰が望んでるのかわからないけど、トラと記念撮影ができます!

あと、新グッズもでます。なんと、

マスコットのヴォルタくん(タヌキ)は来年の干支ヒツジに変身します!

外からトラを呼んで自分たちがヒツジになる

なんてことを意味してるわけではありません。

大阪とトラは関係ありそうだけど関係ありません!


フラグじゃありません!


高さ9m迫力満点の巨大シロクマスライダーや、
スタジアムを快走するクラシカルトレインで遊べます!

他に売りがないわけじゃないんです!
早めに入場してもらう策なんです!
たぶんそうなんです!

全国から注目されるこの試合、徳島の人でさえ、目の前で優勝見られる機会って
なかなか無いよね、と言ってる始末。

でも、目の前で優勝を逃すシーンだって滅多にないよ

と声をかけ、とにかくやるしかないという心境。
宇佐美の活躍は去年見たのでもう十分。
あの時とあまりメンバー変わってないのはさておいて、
選手も最後のアピールの場。
結局フィットしきれなかったアドリアーノが就職活動の大爆発があるはずです。

スタジアムの雰囲気もガンバに飲み込まれるだろうけど、
それでもやらなきゃいけない時があるってことで、
サポーターもがんばろう。
最後に爪跡残せるだろうか・・・

ヴァンフォーレが残留決定。その立役者とされる城福さんが
就任時に書いた本書。発売されてすぐ読んだはずだが、
今読むと興味深い点も多い。

例えば1章のチーム編成論のチームのフレームづくりについて。

「こうした数値目標(勝ち点〇〇、〇位)や、目標成績(優勝、ACL出場権獲得、
 J1昇格)は、どうしても現場だけの目標になりがちです。
 そこで私は、クラブ全体、さらにはサポーターや地元を巻き込んで、
 一体となって戦う『フレーム作り』を重視しています。」

とし、FC東京では「首都のクラブとしての使命」、甲府では、
「プロヴィンチアの象徴になる」とのフレームを掲げた、とする。

FC東京での効果はわからないけれど、甲府でのそれは強い印象を与えている。
城福さんが監督を自ら辞任した時、甲府のサポーターの中には、

まだやり残したことはないのか?

とか、

掲げた目標のためのサポートが十分でなかったのではないか?

との声もあったが、これを読むと、目標を達成するためにフレームセッティング
したのであって、そこにこだわりがあったのかはよくわからない。
嫌な言い方だけれど。

他にも、監督の就任時期によるチーム作りの違い、
(すでに選手の選考が済んでるだとか)
監督の1週間の過ごし方、などJリーグのサポなら食いつく点が多数ある。

特にオフシーズンを迎えようとしてる今なら、チーム編成についての部分、
そこからのチーム作りのところは楽しめるはず。

後半は采配論、戦術論、システム論を現場の監督視点で語られるので、
そのあたりが好きな人にはたまらないだろう。

本書がベストセラーになったという話は聞かないが、
おそらくJリーグのサポーターの書棚には並んでいるんだろう、たぶん。
甲府のサポは皆持ってるのかなぁ・・・


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