岡田さん、これまでにもいろいろ本を出してるが、
それにも出てきたエピソード。
監督は試合前にやることはたくさんある。
試合前にランニングしてる暇などない。
芝生のコンディションに風向き。
岡田さんは監督時代、試合前に外野を歩いて
ノックバットで細かな芝のボール跡を修復していた。
すごい。そこまで緻密にやっていたのか。
どんでんさん、現役、監督時代と理論派ってことは
噂に聞いてましたが侮っていました。
(ひとえに見た目のせいです)
芝の速さを確かめ、打球の速さを確認していた岡田さん。
しかしこういった試合前の準備の話えは必ず、
「グラウンドは健康ランドとは違う」
とか、
「練習前の球場で自分のために、汗を流す指導者がいる。
・・・(中略)・・・阪神にもそんな監督がいたらしいけど・・・」
と必ず岡田さんの後に阪神の監督になった真弓氏への
皮肉を入れるのである。
他にも、選手会長時代の古田のやり方に違和感を
あらわしたり、
(野村克也氏も古田はお歳暮を贈ってこないと
怒っていたが、ドライさがあれなのか)
衣料メーカーに球団譲渡が持ちかけられてた話を
暴露したり、
(ユニクロが千葉買収ってのはスポーツ紙にも
出てたが信憑性あったんだね)
野球ファンなら喜ぶ小ネタをふんだんに盛り込んだ本書は、
野球ファンの酒の肴に最高の本なのであった。
しかし、福留を私ならとらない、と書いて、その理由を
本書を読めばわかる、と書いてたのに、
そういう結論ていうのはちょっとあれじゃないだろうか。
ちょっとあれな理由は、本書を読めばわかります。