「あと 応援てすごいですね
ピッチで聞くとものすごく楽しい
これ 遠くのアウェーまで来てくれるサポーターに
ほんと選手は感謝してると思うし(P16)」
代表をテレビで見て応援するくらいの女性漫画家が、
ジャイアントキリングが好きだと言い続けてたら
リアルなサッカーの現場へと連れ出され、
サッカー観戦にはまっていくというエッセイ漫画。
自分でのめりこんでいくというより編集部のめちゃぶりで
いろんなところに連れまわされるという意味では、
「鉄子の旅」を思い起こされる。
こちらも女性の漫画家さんでしたね。
鉄子の旅はあたったのか、その後別の漫画家さんでも連載された。
鉄子の旅は鉄道好きのディープな世界をのぞき見するという話だったけれど、
ジャイキリ読んで〇〇してきました、の方も負けてはいない。
初観戦のあとはなんとカメラマン席へ。
しかもコンデジでの撮影・・・
で、ピッチレベルで感じた感想が冒頭にあげたもの。
応援て選手の力になるわー、てやつでした。
それからは母親と地元でファジアーノの応援、
試合後の記者会見に参戦、高校サッカー、なでしこ、
日本代表、残留争い、開幕戦等々。
様々な場所へと出没するのだが、素晴らしいのは視線が温かいということだ。
「Jリーグなんてレベルが」なんて言われがちですが、
テレビと漫画もいいけどスタジアムに行こうよ
と素直に言ってくれる本書はありがたい。
「誰かと何かを共感できるって素晴らしい
ジャイキリ読んでる人は臨場感ぜひ味わってみてください」
本書はこう締めくくられているけど、ほんとそう。
とりあえずスタジアムへ。
スタジアムでしか味わえない感動がそこにはあります。