「あと 応援てすごいですね
 ピッチで聞くとものすごく楽しい
 これ 遠くのアウェーまで来てくれるサポーターに
 ほんと選手は感謝してると思うし(P16)」





代表をテレビで見て応援するくらいの女性漫画家が、
ジャイアントキリングが好きだと言い続けてたら
リアルなサッカーの現場へと連れ出され、
サッカー観戦にはまっていくというエッセイ漫画。

自分でのめりこんでいくというより編集部のめちゃぶりで
いろんなところに連れまわされるという意味では、
「鉄子の旅」を思い起こされる。

鉄子の旅 (1) (IKKI COMIX)
菊池 直恵
小学館
2004-11-30



こちらも女性の漫画家さんでしたね。
鉄子の旅はあたったのか、その後別の漫画家さんでも連載された。

新・鉄子の旅 1 (IKKI COMIX)
ほあし かのこ
小学館
2010-02-25



鉄子の旅は鉄道好きのディープな世界をのぞき見するという話だったけれど、
ジャイキリ読んで〇〇してきました、の方も負けてはいない。

初観戦のあとはなんとカメラマン席へ。
しかもコンデジでの撮影・・・

で、ピッチレベルで感じた感想が冒頭にあげたもの。
応援て選手の力になるわー、てやつでした。

それからは母親と地元でファジアーノの応援、
試合後の記者会見に参戦、高校サッカー、なでしこ、
日本代表、残留争い、開幕戦等々。

様々な場所へと出没するのだが、素晴らしいのは視線が温かいということだ。

「Jリーグなんてレベルが」なんて言われがちですが、

テレビと漫画もいいけどスタジアムに行こうよ

と素直に言ってくれる本書はありがたい。

「誰かと何かを共感できるって素晴らしい
 ジャイキリ読んでる人は臨場感ぜひ味わってみてください」


本書はこう締めくくられているけど、ほんとそう。
とりあえずスタジアムへ。
スタジアムでしか味わえない感動がそこにはあります。