長谷川晶一著「プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた!」を読む。




もうタイトルですべてを説明してしまっているが、

全球団のファンクラブに実際入って比較するという

ありそうでなかった人気企画の10年の歩みをまとめた記念本。


本書自体も話題なのか5月31日初版で、

僕の手元の本は6月23日で第2版。

(元記事は7月に別のブログに書きました)

内容は野球ファンなら楽しめること請け合い。

マストバイと言ってもいいでしょう。


内容はというと、

ロッテが会員証のスペルを「LOTE」と間違える大事件に、

中日がファンクラブ会報で落合前監督の批判を繰り広げたあの事件。

ベイスターズの迷走。そして買収後のがんばり。

カープの金はなくともアイデア勝負。

などなどなど見どころ多数!


事件はグラウンド以外でも、

ファンクラブの会議室でも起こっていたのです!


しかし、ヤクルトファンでアンチ巨人だった著者が、

巨人のファンクラブの充実さを認める部分がすがすがしい。

最初はこの金満め、という思いもありつつ、

金がある故の余裕、さすが、と、いいものはいいと認めるあたり、

その博愛ぶり見習いたいものです。


で、この本、野球好きのみならず

Jリーグのサポーターも楽しんで読めるはず。

自分たちのクラブも取り入れて欲しい、みたいな。


昔のベイスターズの会員証は個人の顔写真を入れれたとか、

高額のカテゴリの新設だとか。

観客動員が急増してるベイスターズが、ファンクラブのグッズに

「アース ミュージック&エコロジー」「ユナイテッドアローズ」

「ニューエラ」とのコラボ商品を作ってるところとか。


自分の応援する球団も見習ってほしい!

(ていうかデザインに金を出せ!)

おしゃれな方向も充実してきてるプロ野球業界。
しかし最近書店では、その名も「読む野球」なんて本も出ている。



15年くらい前僕が学生の時も宝島社のムックとかで
野球の歴史を学んでたから、昔と変わらないのかもしれないが、
「読む野球」って見ると、どうしても、「活字プロレス」って言葉を
思い出してしまう。

「すべてのジャンルはマニアが殺す」

とは最近プロレス業界に参戦した方の言葉だけれど、
野球もそっちにいきつつあるのかなぁとちょっと心配になったりします。

まあカープ女子とかヤクルトレディとかジャイ子とかが
がんばったら盛り上がっていくんでしょうけどね。